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木村武山 「羅漢図」展示中 in 大石順教尼の記念館

 
  
            春季特別展で木村武山の「羅漢図」を展示中です。

    CIMG2814_convert_20130320132840.jpg
          木村武山と言えば、岡倉天心のもとで横山大観らと日本画の近代化の
          一翼を担った、花鳥・仏画の巨匠です。

          木村武山と大石順教尼のエピソードが「無手の法悦」に書かれて
          いますので一部を紹介いたします(要約も含みます)。

          晩年病に倒れ右手が不自由になられた木村武山はたいそう嘆かれて
          いたそうです。
          感ずることがあった順教尼は、ある日、武山邸を訪問されました。
          紙と筆をお借りし、尼は自分の口に筆をくわえ、一気に筆をはしらせました。
          蘭のひと本、岩に這う小蟹、さらに別な色紙に心をこめて、嶺の老松を描き、
          「松老いて雲閑かなり」と賛をいれ、筆をおかれました。
            「先生、ごらんのとおり、私には片腕どころか、両腕もございません。
             けれども、すべてものごとは信念一つにあると思います。口に筆を
             くわえてさえ、これくらいのおぼつかない芸当はやってのけます。
             先生は当代随一の仏画師といわれるほどのお方、み仏の絵は、心で
             お描きになられたものとご尊敬しております。それならなおさら、
             たとえ右手の自由がなくなったとて、まだ左手が残っているのでは
             ございませんか。絶望落胆なさる前に、その心で左手を自由に活かして
             くださいませ。」
        
           やがて順教尼の、無い手の付け根をかたく握られ、頭をさげられると、
           「よし!」とばかりに、その場にありあわせた幅二尺五寸、縦五尺という
           唐紙一枚、ひろげられる間ももどかしく、左手に筆を握られ、一気に
           達磨(だるま)大師ご尊像の一幅を描きあげられました。

             「出来た!左手で描けた!描けたぞ、なるほど心で描くとはこれだ!」
             思わず深く会心のうなずきをされる武山先生の頬には、いくすじもの
             涙が光っていました。

          春鴬囀(しゅんのうでん)描きつぐ筆の
                            ひたすらに 
 
                                           大石順教
           鴬の鳴き声に心が和む季節となりました。
           どうぞ大石順教尼の記念館で思い思いにお過ごしくださいませ。

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          照明を落としますと組子の高野山がよりミステリアスな
          味わいとなります。
 
       早いもので特別展もあと残すところ10日程となりました。
       皆様のお越しをお待ちしております!
     
    
     


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九度山つるるん

Author:九度山つるるん
旧萱野家保存会(旧萱野家・大石順教尼の記念館内)にて活動中です。
大石順教尼の記念館 TEL0736(54)2411
〒648-0101
和歌山県伊都郡九度山町九度山1327

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